ルアー釣りと言えばトローリング!その醍醐味とは?

トローリングなんてやらなきゃ良かった…。早く終わってくれトローリング…。

隣には、立派な魚を釣り上げテンションマックスで目をキラキラ輝かせている友人と現地人キャプテン(タンザニア人)。
激しい船酔いで遠のく意識の中、念仏のようにそう唱えていました。
これが私の初めてのトローリング体験でした。

皆さん、トローリングとはご存知でしょうか?
釈迦に説法かもしれませんが、簡単にご説明します。
トローリングとは、釣り糸を垂らした状態でボートを走らせる釣法のひとつです。
ボートを走らせることで、釣り糸につけられた餌が逃げているように見えるため、逃げる餌を追いかける習性を持っている魚(カジキ・マグロ・カツオなど)が釣れるという訳です。

今回は、ボート遊びの定番のひとつであるトローリングの魅力をお伝えしたいと思います。
酔い止め薬さえ飲めば、これ以上ないくらい楽しい体験ができます!
青い空、青い海、大海原を自由に駆け巡り、戦いの末に獲得した立派な魚を、食す!!
酔い止めが効きにくい方は、食す!にフォーカスしてもよいかもしれません。

そもそもトローリングってどうやるの?

以下、順を追ってトローリングを紐解きます。

〔トローリングができる場所〕
ボートで外洋に出て行き、ワイルドにトローリングを楽しむことを想像する方が多いかもしれませんが、湖で楽しむレイクトローリングも人気です。
また、気軽に砂浜や防波堤で釣行するサーフトローリングを好む人も多いです。
トローリングは、外洋でも、浜でも、湖でも楽しめるというわけです。

〔ボート〕
基本的には、エンジンの付いたボートであれば、トローリングは楽しめます。
しかし、微速運転が可能なエンジンがついたボートであれば、ルアーをゆっくり引きながら走行できるのでトローリングに適しています。
外洋の場合はフィッシングクルーザータイプの大型ボートがオススメですよ!

〔道具〕
トローリングはルアー釣りのひとつで、一般的なルアー釣りと同じ道具を使えます。
しかし、あると便利なのが、ロッドホルダーです。
トローリングであっても、ロッドホルダー無しでずっとロッドを持ったまま踏ん張ることも可能ですが、かなりしんどいです。
取り外し可能なロッドホルダーもありますので、あると便利です。
他にも狙う魚によって、釣り具の種類を変えていくと面白さが倍増します。

〔手順〕
基本的には、ボートを走らせ、ルアーをセットし、待つ。
一言でいうと簡単そうですが、速度の調整、ラインがからまらないようにする、ドラグの調整やロッドとライン長さのバランスなど、気を付けなければいけないポイントは多く、それも楽しみのひとつです。

しかもなんといっても、トローリングの最大の魅力と言えば、外洋の大海原にボートを全速力で走らせ、大物を狙うバトルですよね!

大物がエサに食いついてから釣り上げるまで、数時間のビッグゲームになることも…
両者譲らないバトルの末、勝利した達成感は体験した人にしか味わえない感動がありますよ!



【実体験】こんな感じでも一応トローリングでした

私が初めてトローリングを体験したのは、タンザニアのザンジバル島という美しい島付近でした。

トローリングに興味があったわけではありませんが、せっかくだから普段やらないことをやってみよう!ということで、トローリングをすることに。

私たちが乗船したボートは、非常にレトロな雰囲気を醸し出した年代物でした。
スピードが速まると、そろそろ分解するのでは?と思わせるようなものでしたが、現地人キャプテンは終始ご機嫌で飛ばしていました。

風が気持ちよく、どこまでも続く真っ青な海は壮大で、これからどんな魚が釣れるのかしら?とワクワクが止まりませんでした。
船酔いするまでは。

沖に出る頃には意識は遠のいていましたが、気が付けば、魚が釣れていました…。

一番楽しい瞬間はやっぱり…

釣れた魚を手に陸にあがったとき、船酔いしていなかった人たちの顔が物語っていました。
船酔いが無ければ、トローリングは相当楽しいものなのだと。

魚が掛かった瞬間は、現地人キャプテン以外は気付かなかったそうですが、キャプテンのナイスファイトの末に掛かった魚が見えてきた瞬間は興奮ものだったようです。
そして、活きのよい魚を手にしたときの達成感と満足感。


美味しいところを漏れなく逃した私でしたが、最後の一大イベントのお蔭で笑顔を取り戻すことができました。

それは、『釣りたてピチピチの魚を食す!』というイベントです!
当たり前かもしれませんが、非常に美味しかったのです。
何の魚かは分かりませんでしたが、美味しかったのでOKです。
終わり良ければ総て良し。
そんなトローリングでした。

今回はボート遊びの定番であるトローリングをご紹介しました。
狙う魚の種類によっては、値の張る釣り具を用意せずとも十分楽しむことはできます。
いつもとは違ったスタイルのフィッシングはいかがでしょうか?
船酔いが激しい方は、仲間が釣ってくれた新鮮な魚料理を楽しみましょう!